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続・黒くなった虹の玉とタニクの気孔の話。



こんばんは☆

前回からまた間があいちゃってすみません^^;

朝晩ひんやりするようになり、昼間もだいぶ暑さがやわらぎましたね~

ここ最近は、用事があるとき以外は遠いほうのハウスに行って
植え替え、株分け、挿し芽、葉挿しの準備、鉢の整理などなど・・・
春にできなかったことを9月中に終えることを目標に、日々がんばってマス!

ま、ぜったい9月中に終わらへんと思うけど~(T▽T)

あまりの量に気が遠くなりそうですが
コツコツ続けたら いつかは終わるよ~ガンバレ!!
と鏡の中の自分を励ましてます(^▽^;)






前回に続き、今日も黒くなった虹の玉のこと。

今年は特に気合を入れて増やすつもりだったので、今うちにはたくさんの虹の玉があります。
結局今年も黒くなる症状がでてしまったのですが、
植えられた環境によって、症状の出方に差があるな~と思って。

これは同じ育苗箱の中で育つ 虹の玉の葉挿し苗。
続・黒くなった虹の玉とタニクの気孔の話。_d0174914_2362036.jpg

ちょっと画像小さくて見えにくいかもですが、画面左半分と右半分を比べたら
左側は黒い点が出てるのに、右側はプリプリツヤツヤなの、わかりますか?

左側は、育苗箱の端っこのほうに植わってる株。
右側に見えるのは、真ん中のほうに植わってるんです。

そして弱って葉を落としてる株はどれも端っこの株ばかりです。
キレイな株の中に、とつぜん黒いのとかは出ない。

そしてかならず茎が黒く変色してザラザラになってる。
続・黒くなった虹の玉とタニクの気孔の話。_d0174914_23155554.jpg

ちょっとくらい黒い点々出てても、元気な株は茎も元気な色してます。
続・黒くなった虹の玉とタニクの気孔の話。_d0174914_23171678.jpg

前回載せたこの一枚の株も、育苗箱の端っこ。
続・黒くなった虹の玉とタニクの気孔の話。_d0174914_239282.jpg

症状が進むにつれ、下から葉っぱが干からびて落ちてゆき、
ひどくなると、この右側の株みたいに根元から干からびて枯れていく感じです。

違いは何かなぁと考えた結果、根がしっかり張れているかどうかが大きく関係してそうです。

育苗箱って 側面にぐるりとスリットが入ってて、そこから土がこぼれやすかったり
乾燥しやすかったりで しっかりとした根が張れてなかったんじゃないかなー

根が弱いと体力のない株になるし(><)

でもこれが あの黒い点々の直接の原因ではなく、
根がしっかり働いてない虹の玉が、特に黒い症状にやられてるようで、
とりあえず結論からいうと、原因はカビ菌ちゃうかなー、と。

植物の病気には、『斑点性の病気』というのがあって、
そのほとんどがカビ(糸状菌)によって引き起こされるらしいです。
特に 日焼け・高温障害・薬害・肥料過不足・植え傷み・環境の急変などにより
植物の活性が低下すると、病原菌が活性化して発病するんだって。
侵されやすいのは、新しい葉よりも 老化した古い下葉や弱った葉。

その菌の進入経路が、前回でてきた 『気孔』

気孔っていうのは酸素を出したり、二酸化炭素をとりこんだり、
水分を放出することによって根から水分を吸い上げる『蒸散』をおこなうために
葉についてる穴のことで、表にもあるけど裏のほうに集中してるらしい。

黒い点々、葉の裏のほうがなりやすいのはこのためだと思われます。

気孔のことを簡単にまとめると

  ・ 葉だけじゃなく、茎や花や実にもある ←どこからも菌が進入できる 

  ・ 多肉植物の気孔は昼間は閉じて夜間に開く事によって 水分が失われるのを
  最小限におさえるようになっており、多くの多肉は茎で光合成している
    ←茎も菌に感染しやすい
  でもこれはすべての種類にいえることではなく、昼間も蒸散活動をおこなうものもある 

  ・ ほかの植物は昼間に気孔を開けて蒸散活動をおこなっており、水蒸気の放出とともに
  太陽から受けた熱の放出もおこなっている ←多肉は熱がこもりやすく、菌が活動しやすい


調べてると、なるほどー!と納得することがたくさん。

アップで見た虹の玉の表面に見えた、丸い気孔。
病気になってた葉は気孔が見えず、組織もつぶれた感じやったし
あれは菌によって気孔そのものが使えない状態になってたんちゃうかな。
だから葉は枯れ落ちるし、茎も侵されて、十分に呼吸したり光合成したりできなくなって
蒸散による水分補給の道も絶たれ、やがて株そのものが枯れてしまう。

そんな感じじゃないでしょうか。

あと、黒くなりやすいツルツルチームの中でも、比較的水好きなタイプが黒くなりやすいようです。
うちではツルツル系でも乾燥に強い黄麗や銘月はだいじょうぶ。

毛がはえてるモケモケチームは葉の付け根(特に裏側)が黒くなるけど、虹の玉ほど弱らない。
去年、青い渚の葉の付け根がかなり黒くなったので 
今年は葉に水がかからないよう水やりしたら、かなりキレイな姿で夏を越せました。
ちなみにモケモケチームも結構水好きです。



カビ菌、いろんな種類があるらしいですが共通してるのが 高温多湿になると活性化するということ。
一定の温度下で葉が湿った状態が10時間以上なのが数日続くとかなりヤバイらしい。

今年はお盆明けから数週間、京都はすごく気温も湿度も高くなって、朝晩も蒸し暑く、
その頃に一気に黒い症状がひどくなりました。
夏の初めまでに2回、予防のために殺菌剤を散布したんですけど
それから1ヶ月以上たって、もう効果が切れてたのかも。
8月もやってたら、もっとマシだったんかな。
発病前や発病初期にしか薬の効果はないらしいので、予防散布が一番いいかもしれませんね。
完全に防ぐことはできなくても、軽くですませることは出来るかも。
予防接種みたいなかんじで^^ 


あれが本当にカビ菌のせいなら、回避するためには
夏は風通しよく、高温にしない、水切れしないように水やりするけど、葉っぱはぬらさない。
カビ菌は病変株や枯れた葉っぱの中で越冬するので
黒くなった株の枯れ葉はしっかり処分。
できればキレイな新芽部分だけをカットし、病気になった株も処分。
枯れてない限り、これはなかなかできひんけどね(><)

この条件すべてにあてはまる、
お昼から3時間ほどしか日光のあたらないひなこた家のベランダの虹の玉は
すごく元気でプリプリツヤツヤなんですよー
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黒い点々、いっこもナシ!




以上、かなりまとまりのない長文にお付き合いありがとうございました(*^^*)

たくさん書きましたが、すべて確信はありません。
わたしがざっくり観察して、ざっくり調べ、ざっくりまとめた考えなので^^;

すこしでも参考になれば幸いです。


しかし連続猛暑日やら雨やら竜巻やら、本当に自然災害の多い夏でしたね。
30年に一度の異常気象らしいです。
ニュースなんかで「バッタ大発生」とか「赤潮大発生」とかやってるの見たことあるけど
多肉の黒化現象も、そういう環境の変化にともなっておこる、仕方のない出来事なのかな・・・



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いつもありがとうございます(*^▽^*)
by hinakota | 2013-09-08 04:16 | 多肉のお世話
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